DENON PMA-390AE

 DENONらしい幾分の柔らか味と艶を持った音色。上位機種と比べると音色自体の重みに欠け少々薄っぺらい点と解像度に劣る為、音素に滲みを感じ、低域の性動力も劣る。また、全体を通してのバランスは若干暴れ気味で繊細な雰囲気の再現性は得意ではない。しかしながら、エントリーモデルとして考えれば極めてコストパフォーマンスは高く、ポータブルオーディオやミニコンポとは次元の違う世界を垣間見る事の出来る機種。

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DENON PMA-390SE

 評価の高い390シリーズの系譜を汲むDENONのエントリーモデル。上位機種と比べるとレンジが狭く、奥行き感に乏しい。また附帯音が多めで若干クリアさに欠けるが、価格を考慮するとこれからピュアオーディオの世界に足を踏み入れる方が選択するアンプとしては、良い選択肢となるだろう。癖の強いスピーカーと組み合わせて、アンプの欠点を感じさせない音色を作り出すのも面白い。

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DENON PMA-390RE

 やや音素が硬く、音数が少なく音の拡がりにも欠けるが、太めで躍動感のある元気の良い音色で、POPSやROCK系のソースを楽しく聴かせてくれる。 DENONらしい暖色系の音色で艶があり、ボーカル帯が前に出るアンプ一方で、低域や背後に廻る細かい音は不明瞭で存在感が失われている。 ただし、エントリーモデルとしては、出色の出来。

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DENON PMA-1500AE

 PMA-390AEに落ち着きと一段上の解像力をプラス。元気の良さの中に柔らか味と艶を感じるサウンド。上位のPMA-2000AEに比べると、無理やりワイドレンジ化した様な若干の違和感を感じるかも知れない。また、適度な荒さが残る為、ジャンルを問わず鳴らせるアンプ。筐体も不自然に大きくは無く、設置に困る事も少ない。

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DENON PMA-1500SE

 PMA-1500AEに比べると解像力が上がっていて、かつPMA-1500AEで感じていたワイドレンジではあるけれど、モヤモヤしていて不自然だなと感じていた部分が改善されている。価格は上昇したが、PMA-2000AEに迫るものがあり、好印象。上級機種はサイズが大きく使う人を選ぶ為、コンパクトな筐体も魅力である。

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DENON PMA-2000AE

 同社PMA-1500AEと比べると、もやもやっと感じられる不明瞭さが晴れ、低域の押し出し感が増し、抑揚感、艶も十分。メタルウーファーを備えたスピーカーとの相性が良く、滑らかで艶の乗った濃い音色が全域に拡がる。同価格帯の他のアンプと比べると、解像度の点で若干劣るので、繊細さが欲しいのなら、MARANTZのPM-15S1と迷う所。コストパフォーマンスに優れた納得の機種。

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DENON PMA-2000SE

 DENON PMA-2000AEよりも中低域の解像度が上昇し、音色が幾分精緻になり、上位機種のPMA-SA11を彷彿させる。PMA-2000AEでは他社同価格帯のアンプより解像度に劣る点が気になっていたが、PMA-2000SEはその点を払拭してきた感がある。中低域の解像度が上がったせいか、これまでよりも音色の暑苦しさが僅かに減退して、適度に濃い色気が際立っている。DENONらしい色香と精緻さを兼ね備えたバランスの良いアンプ。また、奥行きもぐんと短くなり、リモコンを備えた点も見逃せない。

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DENON PMA-2000RE

 PMA-2000SEの後継モデル。 PMA-2000SEとPMA-2000REを並べて試聴してみると、音色があまりに同一ベクトルで非常に似通っているのに驚く。 オーディオショップの店員も、ぱっと聴いたくらいでは皆、正直違いが解からないと言っていたが、個性の強いスピーカーを合わせるとその通りかも知れないと思ったほどだ。 PMA-2000REはPMA-2000SEに比べると、全域を通じて附帯音が少なくなっておりざわつきが少なく、静かで透明感に優れている。 PMA-2000SEにやや滲みを感じるくらいに定位も良好で、空間に拡がりを感じ、洗練された品位がある。 DENON DCD-1650REとDALI MENTOR/Mの組み合わせで、鉱物感を伴う煌きのある高域と厚みのある音色が、女性ボーカルを艶っぽく聴かせてくれた。 後日、FOSTEX GX100MAをスピーカーに変えて、再度試聴してみると、DALI MENTORで聴いた時よりも、その差が僅かに大きく感じられたので、上級スピーカーだとより差異は拡がるかもしれない。 ただし、純粋にブラッシュアップされているけれど、PMA-2000ⅣからPMA-2000AE、PMA-2000AEからPMA-2000SEへモデルチェンジした際は、音質の向上以外に音色付けの変化や筐体の大幅なダウンサイジング、リモコンの付加等を伴っていたのに比べると、付加価値に乏しい感じがするのが、少々残念に思える。

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DENON PMA-SA11

 密度の濃さと繊細さのバランスが良く、抑揚感と陰影の付け方も素晴らしい。押し出し感強く低域の出も良好。滑らかで艶の乗りも良く音場が広い。PMA-2000AEを上品にした大人の音色で、元気の良さが若干減退する。音色の傾向は似通っているが、解像度的・質的には明らかにDENON PMA-2000AEの上位にある。油絵の様な塗りの厚みがあるアンプ。

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DENON POA-3000

 1979年に発売されたDENONの名機。 暖色で優しく、穏やかで有機的な音色。 一聴して音色の温度感がSANSUI AU-D907Fに良く似ていると感じた。 A級アンプらしく音素が細かく、芯を持つのにエッジに柔らか味が有りしなやか。 倍音表現にも優れ、響きが良い。 低域が特徴的で力強さと量感の豊かさが魅力。 中域の密度が高く、高域は少し煌く。 やや音素の境界に曖昧さがあるが、グラデーションが美しい。 PIONEER M-22よりDENON POA-3000の方が音素の拡がりが良好で、S/Nも僅かに高く無音が音になる静けさを持つ。 解像度や表現力はPIONEER M-22の方が上なのは、フルレストアしているからかも。 なお、現代の同グレードのアンプに比べると解像度に劣ると思われる。 PIONEER M-22とは異なる方向性の音だが、このアンプもまた同様に惚れ惚れする音色がする。 やはりA級アンプは自分の好みに合う。 但し、有信号時の消費電力が730Wで全くエコではない。 ちなみに筐体はPIONEER M-22の方が熱くなる。

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MARANTZ PM4001

 MARANTZのエントリーモデル。音色は硬く薄っぺらいが、繊細。現行MARANTZの特徴は、音の粒の細かさから、全体として落ち着きのある聴き易い音色に感じる一方で、1つ1つの音の解像力を高めに設定しているので、鋭利さがある。MARANTZの特徴である高域の繊細さと解像度の高さを踏襲したエントリー機種。この点は高価格機種になればなるほど、改善されていくので、試聴の際は気に留めておいて欲しい。

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MARANTZ PM-6100SA ver.2

 全体を通して聴くと落ち着きのある音色に聴こえる。また、繊細で1つ1つの音の解像力が低位機種の割に高い。音色自体は繊細で高域に華やかさと艶がある。ただ音素自体は若干硬質で、エッジが立っている為、高域にキツさを感じる。なお、低域はほとんど出ないが、低域に重点を置いたジャンルが好みでないのならば、小編成のクラシックや女性ボーカルを極めて小気味よく聴かせてくれる。価格が安く、コストパフォーマンスは極めて高い。

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MARANTZ PM8001

 繊細で若干奥まった所から音色を奏でる癖がある。極めてクラシック向きなチューンでジャンルをが激しく選ぶ機種。解像度はDENONのPMA-1500AEより高く、MARANTZの特徴である高域に華やかさと艶が有り、硬質でエッジが立つ点は相違無い。上位のPM-15S1からは硬質さとエッジのきつさが緩まってきて、かなり聴き易くなってくる為、一層のクオリティを感じることが出来るであろう。

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MARANTZ PM8003

 旧機種MARANTZ PM8001とは良い意味で違う。MARANTZらしさである音素の細やかさは踏襲しているものの中庸でかっちりとした音色に近付いている為、PM8001とは異なりクラシックだけでなくジャズやPOPSを鳴らしても十分に聴ける。以前よりも音色付けが薄くなり水性化したので、その辺りが好みの分かれる所。

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MARANTZ PM8004

 繊細でいて分離感が良く、高域の抜けも良好で低域が締まる為、華やかでいてすっきりした印象がある。僅かに暖色であるが、前機種PM8003と比較するとより瑞々しく、より対応ジャンルが拡がった印象と音質の向上を感じる。DENON PMA-1500SEとPMA-2000SEで迷うのであれば、もちろん上位のPMA-2000SEをおすすめするが、MARANTZ PM8004とPM-15S2とで迷う場合は、スピーカーやCDプレーヤー、ネットワークオーディオプレーヤーとの割り振り次第では、PM8004をおすすめする位にコストパフォーマンスに優れたモデル。

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MARANTZ PM-15S1

 DENON PMA-2000AEの対抗馬。PM-15S1の方が若干薄味でさらっとしていて、音素が幾分繊細。 そして、高域にキラキラとした華やかさがある。低域の押し出し感は、PMA-2000AEの方が上であるが、若干こってりした感があるので、好みで選びたい。クラシックならばこちらの方が合うだろう。評価も高く値崩れしない機種。

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MARANTZ PM-15S2

 MARANTZ PM-15S1の後継機。PM-15S1よりもやや音色が中庸に寄った感じで、ほんの僅かに音素の芯が太くなり幾分あっさり感が減退するもののPM-13S1に近付いた感じで全体としての質感が上昇している。これまでのMARANTZの傾向を踏襲し、低域に重点は置かれていないが、PM-15S1に味気無さを感じていた人に聴いてもらいたい。MARANTZ PM-15S1程、細やかであっさりし過ぎた感じはしないから。PM-15S1のMARANTZ純正チューンナップ機であるPM-13S1と比べると、やはりPM-13S1の方がスピーカーのドライブ力・細かいニュアンスの再現力・トータルバランスに優れているが、PM-15S2との差もそうは大きくない感じがする程、PM-15S2は良く出来たアンプに感じた。

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MARANTZ PM-13S1

 DENON PMA-2000AEと比較してみても、価格帯が異なるのもあるが、高解像力で繊細かつドライブ感良好。厚みのある若干こってりした音色が好みだと物足りなさが残るかもれないが、 何より抑揚感が素晴らしく実在感が上昇し付帯音も少ない為、クオリティの高さを量り知ることが出来る。低域はあまり出る方では無いが、marantz PM-11S1と比べてみても、元気の良さが残る為、静かであるべき所と激しくあるべき所をどちらに偏ることなく再現できる点に魅力がある。

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MARANTZ PM-11S1

 極めて繊細であっさりした塗りの良さ。音場はほどほどの広さで艶も十分にあるが、DENON PMA-SA11の様なこってりとした所が無く、低域も抑え気味だ。腰高な印象に軽快さが同居する。下位機種のmarantz PM-13S1とは若干異なるキャラクターを持った水彩画の印象に近い機種。附帯音が非常に少なく、海の底にいるような静かな雰囲気。PM-13S1よりも線が細くなり、しっとりと大人しくなる。なお、快活さを残したいならMARANTZ PM-13S1(PM-15S1系)幻想的な静けさを求めるならPM-11S1(PM-17系)が良いだろう。

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MARANTZ PM-11S2

 従前と変わらない繊細で流麗な音色にマランツの良さが表れる。PM-13S1の方が肉厚かつアグレッシブであるが、一方でPM-11S2には一層の深み・奥行き感と肌理が細かく流れるような音素の繋がりを感じ取れる。前機種のPM-11S1と同様の静かな美しさを音色に纏っている。MARANTZ PM-11S2では力強さが足りず綺麗過ぎると云う方には、PM-13S1も併せて聴いて貰いたい。

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YAMAHA A-S700

 デノンやマランツに比べると同価格帯のアンプの中では解像度が高い方ではない。音も細身であっさりしている印象を持つが、全体として、硬質で押し出し感は強めで、そのせいか、音素が尖って聴こえ少々耳に付く。また上記機種と比べるとクリアさの表面にざらつきを感じる。高域に鉱質感を伴う独特の煌き感がある点が魅力。

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YAMAHA A-S2000

 歯切れの極めて良い音で、聴覚上のSN比が高い。解像度も高く、低域も出ている。DENONのPMA-2000AEが、いつも以上に甘く滑らかに感じる程ハキハキしている。ただ、そのあまりの歯切れの良さをどう感じるかで評価が分かれる所ではある。低域の制動力に価格以上の力量を持ち、高域は繊細で幾分柔らかい。ブライトだが音色付けは少なく、洋では無く和、動では無く静といった印象。YAMAHAにしか無い色がそこにある。古めかしさの残るデザインにセンスを感じる好印象な機種。繊細であっさりした塗りの良さが魅力。

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ONKYO A-977

 同社A-1VLが肌理細やかな滑らかな音色だったのを比べると、若干粗めで表面がざらついている印象を受ける。音色の重心も少し低く、悪く言えば下品にした感じだが、ただそこに微妙なアナログライクさが感じられて、何故か味が出てA-1VLより音楽性に好ましさを覚えた。他社の同価格帯のアンプに比べると、音色付けに面白みが少ないかもしれないが、駆動力・解像力ともに上々。優秀過ぎない所に惹かれるアンプ。

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ONKYO A-1VL

 駆動力抜群、音色はきめが細やかで滑らか。そして解像的。一方で容姿同様のクールでアキュレートな冷やかな音色に、もう1段の音楽性が欲しいと感じる事も。ONKYOらしく若干硬めで芯のある所が音色の特徴。下位機種になればなる程更に硬くなっていくので、ONKYOの中では柔らかいけれど。しかしながら、デジタルアンプらしさはほとんど感じない、コストパフォーマンスに優れた極めて優秀な機種。

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ONKYO A-5VL

 音色付けが少なく透明感があり、フラットな傾向。低価格帯のデジタルアンプのせいか、デジタルアンプ特有のキリキリした分析的な傾向が緩く、その分すっきりとした清涼感のある印象が残る。奥行き感を伴った立体感には劣るものの、同価格帯では群を抜く解像度の高さとスピーカー駆動力を誇り、音素は硬めでやや暴れる感もあるが、ブックシェルフ型の高級スピーカーなら、大凡はそれ程の違和感を感じさせず鳴らせるポテンシャルを持つ。むしろ高級スピーカーに合わせた方が、アンプの欠点が消える為、アンプよりもスピーカーに資金を廻したい方におすすめしたいハイコストパフォーマンスなモデル。

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ONKYO A-7VL

 VL DigitalとVLSC技術搭載のONKYO得意のデジタルアンプ。同価格帯では高解像で瞬発力に優れ、キレがありハイスピード。また、附帯音が少なくクリア。一方でアナログライクさが減退するので、良い意味での音色の揺らぎが少なくモノクロームな印象を受ける。音素が若干硬質なので、高域がきつくなりがちな所は、好き嫌いがありそう。 A-1VLよりも僅かに明るめの音色付け。なお、かつてのA-1VLの方が一層精緻な解像で、筺体の高級感も格段に上。下位モデルと比較すると、A-5VL以上に解像度に優れ、また音数も増えており、サウンドステージの見通しも良く、A-5VLの持つ清涼感のあるクールさとは異なり、やや分析的な程にキリッとしているドライなクールさがある。また音に厚みがある為、A-5VLで僅かに感じるシャリ付きが払拭されている。

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ONKYO A-9050

 ONKYOと言えばデジタルアンプの印象が強いが、こちらは音が細く音素がやや硬いものの若干のウェットさと温もりが感じられるアナログアンプ。 A-5VLを始めとする上位機種と比べると音の数が少なく、低域がかなり不明瞭でアンプの制動力に劣る。 筐体は無駄に大きいがシンプルでスタイリッシュなデザインで、外観の印象は良い。 ONKYOがデジタルアンプに注力する前のかつてのONKYOの音色を思い出す。

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ONKYO A-9070

 A-9050の上位機種だけに同様に音がやや細めで、僅かにウェットでかつ暖かみのある音色を持つアナログアンプ。 A-9070の方が音素が柔らかく、解像度が大幅に上昇し、音数が圧倒的に増えており、より透明感に優れた音色で低域のぼやつきも感じられない。 濃い色付けを感じない透明感のある音色で好印象。 個人的にはデジタルアンプよりアナログアンプの方が好みなので、他社とは異なり新たなる境地の開拓に非常に意欲的なONKYOの姿勢を評価したい。

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Pioneer A-A9MK2

 厚みのある音色のDENON PMA-2000SEと比較すると、かなりシェイプされた印象を受ける。 音素が繊細でやや甘く滑らか、暖色で優しさと温もりを感じる僅かにウェットな音色。また、リバーヴ感を生かした空間表現に長けており、全体として艶美な色香を伴う。なお、音素の繊細さに反して、意外と低域の量感、押し出し感がある。高域と低域を重視している為、中域が僅かに引っ込んだ印象。他の国内メーカー(DENON、MARANTZ、YAMAHA、ONKYO)と比べると最も欧州寄りの音色付け。かつて聴いた寒色系のPRIMAREを暖色に振ると、似たキャラクターも持つかも知れないと感じたPionnerの傑作機。

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Pioneer A-70

 Pioneerのデジタルアンプ。 前モデルA-A6MK2、A-A9MK2はウェットで若干暖色な艶やかな音色付けであったが、今モデルは中庸よりも少し乾いたクリアな音色で線がやや細めな音素に芯が残るピチピチとしたデジタルアンプらしい鮮度感を持つプリメインアンプ。 そして、繊細で音素の輪郭は明確であるものの前モデルMK2同様にPioneerらしいどこか颯爽とした清涼感を感じる。 デジタルアンプとして評価の高いONKYO A-5VLの基本性能を高めたモデルがONKYO A-7VLであるならば、Pioneer A-70はONKYO A-5VLの持つ清涼感を追求したデジタルアンプの様な印象を持った。

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Pioneer M-22

  Pioneer M-22のレビューは以下のとおり ※オリジナルの音色とは異なると思われます。 A級らしい繊細で滑らかで暖かな音色。 SANSUI AU-D907Fほどの熱気は無いものの透明感があり見通しが良い。 一般的にはAB級より解像度に劣るA級アンプなのに、ROTEL RB-1080と遜色無い解像を持つ。 むしろ中域の解像度はROTEL RB-1080すら凌ぐ。 音素の拡がり、定位の良さ、低域の駆動力、高域の伸びも現代のアンプに劣らない。 コンデンサをニチコンFGにしているからか、もしくは整流ダイオードを当時は存在しないファーストリカバリーダイオードにしているからか、S/Nが高く静かで、音が消え行く様が最後まで聴こえる。 そして高域がしなやかで響きも良い。 ちなみにエラーコレクションアンプをA級動作させているSANSUI AU-D907Fも高熱を発するが、純A級動作のPioneer M-22はそれ以上で、ヒートシンクはやけどする程熱いので注意が必要。 正直、ここまで音が良いとは思わなかった。 オーディオは果たしてどれだけ進化したのだろうか。 自分が生まれる前に発売されたPioneer M-22を眺めながらふとそんな考えが脳裏を過ぎった。

CROWN D-45

 重心が低く、低域の解像力とスピーカーの制動力が段違いに優れている。高域は伸びない方で、MARANTZの浮遊感のある高域ともDENONの金属的な煌きのある高域とも異なり、かなりあっさりしている。その為、物足りなさを感じなくも無い。レンジは若干狭いが音素は精緻でかつ重みが伴う為、実在感が高い。キレのある低域が楽しめるし、ゴリゴリっとした重低域も再現できる。低域フェチな方にかなりお勧めな機種。

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BEHRINGER REFERENCE AMPLIFIER A500

 コストパフォーマンスに優れる業務用パワーアンプA500。製造しているべリンガーという会社は、他社より良いものを3分の1の価格で販売するというとんでもないコンセプトを掲げている。値段が値段だけにあまり文句は出ないが、ピュアオーディオ機器に比べると、レンジが狭い事、ボリュームの調整が難しい事、デザイン性に劣る事を除けば、音色に余計な癖付けをしておらず、面白みに欠けるが、凄まじい駆動力で大型スピーカーも難なく鳴らしてしまう優れた機種。

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CEC AMP3300R

 CECのエントリーモデル。大味で優しく穏やかな音色。ウォーム感がちょっぴりアナログ的な雰囲気を醸し出している。解像力はDENONのPMA-1500AEに劣るが、他社の低価格機種が音が硬めで荒っぽさがあり、纏まりの点で劣るのとは異なり、ベクトルが反対の方に向いている。価格的なコストパフォーマンスは極めて高い。

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ARCAM DIVA A65Plus

 ARCAMのエントリーモデル。国産のアンプに比べると、解像力は劣るが、英国系らしいゆったりとした雰囲気を聴かせるアンプ。激しさとは無縁の感すらする。因みにarcamを考えるなら、出力の弱さから、A75以上を選択肢とするのが良いかと思う。若干もやもやっとするが、幾段にも重なる音の層が感じられる優しい落ち着きのある音色が好きな方に是非。

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LUXMAN L-505u

 繊細な音色、高品位な抑揚感と空気感、溢れ出す音の粒子。僅かな荒っぽさと骨太で細かい音素が潰れている感じがするが、バランスは良く華やか。バランスがとても良いプリメインアンプ。何も知らずに購入して、ずっと使い続けていれば幸せになれそうなアンプだ。そういう事を鑑みれば、むしろ安価だとも思える価格帯。ハイスピード性もあり、クールな印象もあるが、何よりも楽しい音色がする。お勧めの機種。

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LUXMAN L-505uX

 LUXMAN L-505シリーズの最新作で、L-505uの後継機。 現行機種らしくスタイリッシュな音色。 L-505uでは感じなかった中域から高域にかけての抜けが極めて良く、高域に至るにつれて昇華し消え入る様が大変心地良い。 高域の透明感に惹き付けられるが、中域も音素が濃く全体としてスタイリッシュで華美。 低域を無理して出そうとしないおかげで、中高域のクリアネス度が高く、良く纏まっている。 解像度良好で、サウンドステージの見晴らしが良く、ほのかに艶と暖色を伴う好みの音色。 DENON PMA-2000SEから繋ぎ換えると高域を覆っていた厚みのある雲が晴れ、光が差し込むのが解かる。 所有する喜びと期待を裏切らない音質を提供する稀有なメーカーの納得の逸品。

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LUXMAN L-550AII

 高域が丸くなり肌理が滑らかで柔らか。しっとりしていて好印象。しかしながら、A級の為発熱と電気代が馬鹿にならない。滑らかでしっとりしていて、高域が煩くないし、包み込む感じもある。スピーカーを変更しても素性が変わらない所が一層好印象。厚みのある音色、解像度と低域の量感・キレは他社の同価格帯に軍配が上がるが、ほんわかとしたL-550AIIの方が個人的には好み。

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LUXMAN L-305

 一言で表現すると、ややナローで音が濃く中域重視でカマボコ調の音色。 暖色で温かみを感じる太めの音色が好きな人には堪らない音色。 一方で受け付けない人にとっては、古臭い音色でしか無いかも知れない。 真空管であれば、KT88の音色の特徴に近似する。 あまり数は捌けないけれど、長く売れるタイプのプリメインアンプだと思う。 ワイドレンジに飽きた人のサブシステムとして、または音数の少ない女性ボーカルCDをまったり聴きたい人にはおすすめの懐古的モデル。

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Accuphase E-213

 繊細であるが音が暴れ気味で、若干高域が気に障るも解像度は高めで音色は穏やかかつナチュラル。低域はDENON PMA-SA11程は出ないが、下まで伸びている。解像度高く音場も小気味良く纏まる感じで、好印象。穏やさと爽やかさを併せ持ち極めて聴き易い。

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Accuphase E-350

 E-213よりも附帯音が少なく音に纏まりがあるが、快活さが減退する。しっとりとした音色が好みなら、Accuphase E-350の方が奥行き感、附帯音の少なさ、質感がかなり上。

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YAQIN MX-111B

 DENONよりも太くなく、MARANTZよりも細くない音素。 暖色だが暑苦しさの無い、爽快さを感じさせる温度感を持ち美音。 繊細で粒立ちが良く、全域を通じて解像度は高い方。 ウェットで艶があり、僅かにエコー感を伴う響きがある。 定位、音像の立体感も良好で、音場の奥行きも感じられる。 また、低域の解像力に優れ、ベースラインが明確で重く沈む。 小音量時から低域の量感が稼げる。 中域は少しだけ膨らみ、高域の抜けも悪くない。 当初の真空管アンプのイメージとは異なるシャープなキレ味を持ちつつも、エッジに丸みがあり柔らかい音色で聴き疲れと無縁。 そして何より楽器を演奏している時に感じる心地良さがこのアンプにはある。 ヴァイオリンを弾いている時の、トランペットを吹いている時の、エレキギターを掻き鳴らしている時のあの感覚が伝わってくる。 そしてそれは、恐らく真空管アンプ全般に通じるものだろうと思われる。 ただし、空間を満たすような音素の拡がりは得意では無いみたい。 また、静けさは表現できるが、S/Nが低いからか無音時の闇の表現は今一歩足り無い。 柔らかめの音色が好みな方が前提になるけれど、頑張っても実売10万円程度のトランジスタアンプ位の性能だと考えて購入すれば、きっと期待を裏切らないで済むのでは無いかと思う。 EL34ならば、ランニングコストも安く抑えられるし、試してみる価値はある。

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AUDIO SPACE AS-3i

 ワイドレンジでは無いが、色彩が濃く線がしっかりしている為、音像の定位が良い。 音素の押し出し感に勝り、エッジの立ちが強め。 低域の沈み込みと低域の解像度が良好。 真空管アンプらしい柔らかい音色を想像すると、肩透かしを喰らう滑らかだが硬さのある音。 なお、TriodeとUltralinearの切り替えが可能で、Triodeの方がより真空管アンプらしい瑞々しい伸びやかな特性が出るものの、出力が若干劣り、ややレンジが狭く感じられる。 逆にUltralinearはトランジスタアンプに近い印象。 また、NFB(負帰還)もMAXとMINへの切り替えが可能で、MAXにするとダンピングが効き低域が強調され、ラウドネスをONした様な特徴が出る。

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ROTEL RC-1070

 地味な音。だけど無機質では無い。 解像度が高くかつ肌理が細かく滑らかで、サウンドステージが広く感じられる。 ボーカルとは少し距離を感じ、やや細身。 音素のエッジは角が幾分取れた感じで、丸みを持つが、芯はしっかりしており、分離に優れる。 ピラミッドバランスで重心がやや低く、落ち着いた音色。 静かで余韻が美しい。 純水の透明感ともクリスタルの透明感とも異なるエーテルの透明感を持つ。 名機の誉れ高いROTEL RC-1090の陰に隠れた残念なプリアンプで、上位のROTEL RC-1090は、さらに高解像で奥行き感が増すらしい。 なお、同社のプリメインアンプはややメリハリ調の音色へと遷移する。 また、MARANTZ SA-15S2のヘッドホン出力とROTEL RC-1070のヘッドホン出力を比較すると、ROTEL RC-1070を通した方が、俄然、音場が広くなり解像度が上がって、聴こえ難かった音が聴こえる様になる。 その上、エッジが丸みを持ち、高域寄りのキン付く音色から穏やかな傾向の音質に変わるので、長時間リスニングに向く。 MARANTZ SA-15S2のヘッドホン出力は、SA-15S2自身のCD再生能力に性能が追い付いていないのが、このプリアンプを使用するとよく解る。

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ROTEL RB-1080

  泣く子も黙るダンピングファクター1000のスピーカー制動力。 大出力のアンプだが小音量での再生にも強い。 音素の分離が良好で適度な芯が残り、エッジは丸みを帯びている。 解像度が高く独特の透明感を持ち、静けさも表現できる。 制動力に長ける為、スピーカーから放たれる音像の定位が上昇し、立体的な表現に優れる。 店舗試聴では耳に残らない、穏やかで落ち着いた地味な音色だが、適度な艶があり余韻が美しい。 音色は、プリアンプのROTEL RC-1070と同様の傾向を持つものの、色付けは一層少なく、低域の量感が豊富で、中域がやや張り出す。 また、中低域の音素に濃さがある反面、高域が少し薄く感じる。 なお、ROTELはモデルチェンジまでの期間が他社に比べると大幅に長い為、生産時期によって微妙に仕様が異なっているので、注意した方が良いだろう。 音素が繊細で柔らかく艶のある音色と聴き疲れの無い自然な音色に、真空管アンプと通じる何かを感じる練り上げられた音質を持つ安価だけではないパワーアンプ。

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SANSUI AU-D907F

  SANSUI AU-D907Fのレビューは以下のとおり。 ※一部代替部品使用の為、完全オリジナルとは異なります。 音素の拡がり、定位の良さ、解像度、高域の伸びは現代の同定価帯のアンプに劣るが、中域がぎっしりでかつ繊細、滑らか、ボーカルが前に出る。 低域はかなり量感があり弾む。 倍音の表現が極めて良い。 温かみがあり濃厚、太めで色香がある。 中域が高域を覆い全体として穏やかな印象だが、低域に躍動感があって、聴いていて楽しい。 ヘッドホン出力も上記の特徴を持ち、音質良好。 サウンドステージの見通しを求めるのでは無く、暖色で人肌の温もりを感じる艶を伴ったボーカルをニアで聴くのに向く。 エレキギター、アナログシンセの音色も気持ちいい。 結果、購入したSANSUI AU-D907FはJAZZ向きのユニットとされるAudio Nirvana Super8 Cast Frameを使用した自作フルレンジスピーカーと抜群に相性が良かった。 古いSANSUIのプリメインアンプが古いJBLのスピーカーと相性が良いと言われるのも頷ける。 特にαシリーズ以前のSANSUIのプリメインアンプとウーファーが重量化する前のJBLの組み合わせが良さそうに見える。 アンプが1発で決まるなんて、いつもアンプで散々悩まされた自分には類稀なことである。 因みにFOSTEX G1302とDENON DVD-3930に繋ぐと下半身デブになって、醜い。 40年近く前の真空管アンプをオーバーホールした物を何台も聴いた事があるけれど、古いトランジスタアンプもしっかり整備されているとなまった古臭い音はしない。 今の時代の音色では無いけれど、今となってはむしろそこに新鮮味が感じられる。 こういう音色が好きな人は今でも沢山いるはずなんだけど、もう新製品が手に入らないのは惜しい。 個人的にはSANSUI AU-D907X(Decadeの前)までの音色が味があって好み。

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